日本機械学会2023年次大会
@ 東京都立大学南大沢キャンパス (2023年9月4日~9月6日)
2023年9月4日(月)~9月6日(水)に東京都立大学南大沢キャンパスにて開催された「日本機械学会2023年度年次大会」にM2四ツ谷,M1柴田が参加してきました.9/6(水)に行われたポスターセッションで本研究室の両名が発表を行い,他大学の学生や指導員,企業の方と意見を交わしました.機械系という幅広い分野の中で,自分たちの専門分野と異なる研究発表や講演を通して,自身の知見を拡充することができました.
(文責:M2 四ツ谷,M1 柴田)
M2 四ツ谷
ポスターセッションでの発表は初めてでしたが自身の成果を簡潔に発表することが出来ました.1時間半という時間のなかで様々な専門分野の方が自身の発表に興味を持っていただき,ご意見・ご質問をいただきました.実際に企業で技術開発を行う方と交流し,自身の研究の将来性に関して期待の言葉をいただけたことは,大変うれしく思います.
M1 柴田
修士になって初めての学会でした.前回のポスター発表では発表することや質問されることに対して苦手意識を持っていましたが,今までこの研究に真剣に向き合ってきたということと,研究者の方が聞きに来て意見を頂けることの有難みに気づき,過度に緊張することなく発表することができました.また,今回頂いた意見を今後の研究に役立てていきたいと思います.
振り返り
今回の学会を通して最も印象に残ったことは複合材料に関する部門交流会に参加した際に,講演後のパネルディスカッションにて大阪公立大学の中谷先生がCFRPを始めとする我が国の素材開発の将来に関して持論を展開していたことです.CFRPを始めとする積層材料は従来,欠陥を限界まで減らし,損傷を発生させないことで初めて使用が認められてきました.しかし,複雑な組織・構造を持つ樹脂や複合材料は解析や破壊メカニズムの解明が進まず,多くは2次構造材への使用にとどまっています.そんな中,近年では材料内の損傷発生を許容し,破壊を蓄積する研究が盛んに行われていると仰っていました.自分たちが扱う接着接合や溶接も強度ばかりに目が行きがちですが,解析や破壊メカニズムを解明することで損傷を蓄積する構造が得られると考えられます.研究活動は紆余曲折ですがそういった社会ニーズや動向を理解したうえで,日進月歩で日々研究を進めていく所存です.
最後になりますが今回の学会の発表にあたり,菅田先生,曙先生,中丸さん,デルタ工業株式会社の方にはたくさんのご指導いただき心より感謝申し上げます.